「現代詩手帖」2023年3月号に「分かれ道——フェミニズムとハンマーの共鳴性」という題でクリティークを寄稿しています。
瀬戸夏子さんの批評への批判的言及を起点に、「女」をはじめ、フェミニズムの主体をなんらかのアイデンティティによって規定することがいかに排除や疎外に結びつくのか、あるいは、わたしたちが排除や疎外を避けて連帯するためにどのような目的に向かうべきなのか、について書きました。
サラ・アーメッドの「ハンマーの共鳴性」をそのような連帯に向けたあり方のヒントをくれるものとして扱ってもいます。
批判的言及をした瀬戸さん含め、多くの先立つフェミニストたちの胸を借りて、あるいは周囲のクィアなフェミニストたちとの会話から自分のなかに蓄積されたものを通じて書かれた文章です。願わくは多くの人に届きますように。
どうぞよろしくお願いします!
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/
フェミニストの主体に関する最近の議論や、もうずっと続いているトランス排除的な言説へのカウンターとしての側面が強い文章で、図書館でも書店でも、とにかく多くの人の目に触れたらと思っています。
「現代詩手帖」を平時から扱っている書店さんはとても少なく、Amazon以外で手に取ろうとすると多くの場合お取り寄せになってしまうのが大変悩ましいのですが……。