『激流』を観た。田瀬ダム建設途中に赴任した主人公とダムのための立ち退きを拒否する村人や建設会社の人間関係の話。ダム立ち退きによって自分の住んでた土地が無くなる人々とダム建設によってもたらされる人々の幸福とで苦悩する主人公は確かにいたけど、そもそも主人公はダム建設をする側であるから結局力関係は違うものだし、物語もその問題は互いに(というより立ち退きに最後まで拒否した老人にとって)妥協したものではなかった。この問題より後半はダムにダイナマイトが仕掛けられて云々のアクション伴う展開が主になってしまったし物語の雰囲気もそうだから仕方ないのかもしれないか。監督作品らしいお話だったなあ
会場と着いた時の日記など。田瀬ダム建設の地権者の家族や建設に関わった方もいたらしく年代は自分より上の方が多かったなー
旧田瀬小学校の体育館で上映会があって、45分前に着いてしまい前に1人だけしか会場に居なくてあせった。田瀬ダムのダムカードとパンフレットを貰った。
上映前に田瀬ダム建設の記録映画の上映があったのだけど眠気がきてうとうとしてしまった…。そこでも立ち退きをされた人々のこと、最後の小学校の生徒たち、運動会は小学校の二階まで人が沢山いて運動会を眺める映像があった。地域伝統の踊り(映画にも出てきた)を踊る人達、次の移住先へ歩いている色んな世代の人々の群れ。映画終盤でダム竣工式?でも地域伝統の踊りを披露されてて、そこに映る子供たちは「数年前から新しい小学校に通ってもう慣れているころの子供たち」みたいな語りが添えられていた。ダムの建設風景は手作業多いなーとか色々思ったりしたけど、数十分のこちらの映像が記憶に残った。ただナレーションもことさら陽の出来事のように表現しないで「明るい表情の下に複雑な心境を抱えてる子供たち(うろ覚え)」みたいな表現もされてたりした。だからって記録映画が中立とも思わないけども。
みふねさんの色々な表情や姿を映すのは谷口監督ぽいーっとなったし、岩をどかそうとする肩の筋肉のアップの長回しもある。もうほんとそういうところ〜と笑ってしまった。てれるからやめて…いや楽しかったからありがとうなのだけど…てれる…。優しい人物というのもより出てて、立ち退き拒否する老人や芸者に身売りした女性や色んな人に優しい。他の人達が口調が荒い部分もあったりしつつ誰彼にも丁寧な口調で喋るのにほっとしたりもした。
くじあさみさんも皆に優しく爽やかで明るくて頼れるお姉さんしててすてきだったな。みふねさんへ恋心があるのをさらっと本人に話す所かわいい。あと大ケガしたみふねさんをずっと看病していたらしく本人に御礼を言われそうになった時に「そんなことより!」て言い切れちゃう場面もすきだった(重大な話なので、「そんなことより」ではあるのだけど…瞬発力がよかった)片思いであることを受け入れてるぽいのが切ないね〜となったけど最後は少し兆しがあるかも?で終わったのほほえましかった