『異人たち』続き。ハリーとアダムのこと
ハリーの家族と自分を語る場面、落ち着いてて慣れたもののように話してたけど全然そうではなかったのだよね。見てるこちらはその時の気持ちを想像して泣いたけれど、私が想像する以上の悲しみだったことを思う。孤独で愛されたくてアダムの部屋を訪れたけれど、彼があまりに不安定で孤独であるから寄り添ってくれた優しさを思って切なくて泣いてる。でも最後にアダムはハリーの孤独に寄り添って、お互いに必要な優しさを相手にしてくれてて、上手く言えないのだけど二人はお互いに平等なのだなと感じた。
何であんな突然の出会いで、前から唯一の住人だから気になってたのかな、とは言えあんなに好き好きな態度なんだと最初不思議だったけど、彼の願望故もあったのかな。だからこそしんどくて、どうしてなんだて気持ちも捨てきれない。人は孤独と後悔を抱えながら生きていくしかないのだろうなという納得。それでも一緒にいたい、その人を大事にしたいという意思の話なのかなと思いました。
ハリー、アダムの部屋に訪れて断られた後だったらどうしよう、となり苦しくて、ただなんか『異人たちとの夏』観た後だと確信が持てて泣いてる。後悔と孤独のお話。ああしていれば、こうしていればと思う日々。「足りることなんてない」と分かりながら。それでも辛いよ