ミゲピタのオメガバ
αカケルΩの巣作りネタで
ミゲルがあんまり普通の服着ないから巣材が無くて、数少ない服を持ち寄ってせっせと巣作りしてたオジサン。それにミゲルは最初気づかなくって(あまりに巣が貧相だから)「こらピーター!勝手に人の物を漁るんじゃない!!」と叱りつける。
それに自分のαに叱られた!自分の巣が駄目だったんだ!となりつつミゲルに服を取り上げられそうになって「あ、ぁ……ごめ……とっ、取らないでくれ……!」とあまりに必死の形相で取り上げかけた服に縋られるから「?」のミゲル。
「これ、これしか、無いんだ……これしか……」って1枚の上着に絶望顔で追い縋るオジサンと、そこでやっとオジサンがなにしてたのか気が付くミゲル。
「ピーターお前、」
「おま、お前が悪いんだぞ……全然服が、無いから……こんなのしか、作れなくって……」
と怒ってるのか言い訳してるのか分からなくってポロポロ泣いちゃうオジサン。でもそれは虚勢で内心はαに叱られたって恐怖で一杯。取り上げかけた服に縋り付く姿にあんまりにも申し訳なくなったミゲル。
「……なぁ、悪かったよピーター」
「ヒグッ、」
「ほら、返すから、な?」
服を返してやるとそれをギュウ!と胸ニダくオジサン。何か少しむかつくミゲル。でも流石にもう取り上げられない。
ミゲピタのオメガバ②
「……なぁ、他にも何かいるか?あまり、フェロモンのするものは無いだろうが……」
「…………いいのか?」
「いいよ、当たり前だろ」
「……じゃあ、」
と、ありったけの持ち物を要求するオジサン。服は下着までも全部持ってきていたのでペンとか、気に入りのクッションとか、自室で使うマグとか。そうしてせっせと巣作りするオジサンを見守ってやるミゲル。巣が出来上がる事にオジサンのフェロモンがキツくなってくる。どうも最初のでは未熟過ぎてヒートにすら入れて居なかったらしい。だからミゲルも直ぐに気付けなかった。
「……出来たか?」
「……うん、」
手が止まって、周囲に撒き散らされた物をポヤポヤの顔で見渡すオジサン。
「……どう?」
先程叱りつけたのが響いているのか、不安そうにミゲルを窺い見る。
「完璧だ。最高の巣だな」
「へへ、」
はにかむオジサンに手を伸ばしかけて
「……なぁ、入っていいか?」
とちゃんとお伺いを立てるミゲル。
「……いいよ。…………来て」
ふにゃ、と微笑まれオジサンのフェロモンに飲まれ、巣に立ち入るミゲル。何時も以上にふにゃふにゃで、でもたまに不安がるオジサンを宥めすかし、時に謝りながら巣の中で1週間掛けていちゃついた。