ミゲピタのオメガバ②
「……なぁ、他にも何かいるか?あまり、フェロモンのするものは無いだろうが……」
「…………いいのか?」
「いいよ、当たり前だろ」
「……じゃあ、」
と、ありったけの持ち物を要求するオジサン。服は下着までも全部持ってきていたのでペンとか、気に入りのクッションとか、自室で使うマグとか。そうしてせっせと巣作りするオジサンを見守ってやるミゲル。巣が出来上がる事にオジサンのフェロモンがキツくなってくる。どうも最初のでは未熟過ぎてヒートにすら入れて居なかったらしい。だからミゲルも直ぐに気付けなかった。
「……出来たか?」
「……うん、」
手が止まって、周囲に撒き散らされた物をポヤポヤの顔で見渡すオジサン。
「……どう?」
先程叱りつけたのが響いているのか、不安そうにミゲルを窺い見る。
「完璧だ。最高の巣だな」
「へへ、」
はにかむオジサンに手を伸ばしかけて
「……なぁ、入っていいか?」
とちゃんとお伺いを立てるミゲル。
「……いいよ。…………来て」
ふにゃ、と微笑まれオジサンのフェロモンに飲まれ、巣に立ち入るミゲル。何時も以上にふにゃふにゃで、でもたまに不安がるオジサンを宥めすかし、時に謝りながら巣の中で1週間掛けていちゃついた。
ミゲピタのオメガバ③
それはそれとしてミゲルの服が無さすぎてパパミゲルの服で気を紛らわせてたらバレてブチギレられるオジサンとか、巣にも出来ないたった1枚の上着をベッドの上で胸に抱き丸まって眠るオジサン、とかも見たいな。
どっちもヒートを我慢してるから、火照った顔に荒い息で……。