「生成AIの正体 シリコンバレーが触れたがらない代償」(原題:The Cost of A.I. , オランダ , 2023年)を見ました。ちょっとセンセーショナルすぎるタイトルだけど、生成AIについてこれまでに挙げられている問題点がだいたい解説されていてよかったです。
問題点とは、初期のAI開発でデータセット作成に多くの低賃金・最悪の労働環境で働く移民や紛争地域のひとびとが関わっており、搾取と人権侵害につながっていたこと・レアアースの採掘に新疆ウイグル自治区など人権侵害がともなう例が少なくないこと・生成AIの学習する質のいいデータが5年ほどで枯渇するであろうこと・高性能AIのコストが上がるにつれて、扱える企業が巨大な資本をもつ大企業に限られてしまうことなどです。
ピュアですごい魔法ではなく、多くのひとの血と汗とひとびとのもとに成り立つ技術であることを、あまりに高度で巨大な組織構成になっているゆえに忘れがちになってしまいます。「人が機械じみていく」ことの危険性はいつも忘れてはいけません。

BS世界のドキュメンタリー - 「生成AIの正体 シリコンバレーが触れたがらない代償」
nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/ep

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オランダの公共放送の番組なので、YouTubeでも見られます。

The cost of A.I. | VPRO Documentary youtube.com/watch?feature=shar

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