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光る君へ9
遠くの国へってそういう、の展開。ワンチャン流刑かと思ってた。そんな手間暇かけませんが正解。獄中での明るい歌、キッツイね……。
前半で海の見える国だといいねというセリフとともに池の鴨がまるで遠くに渡るかのように飛び立つ演出があり、淡水ガモは湖沼の生きものだろと茶々入れたんですけど、もしかしたらそれすら分かっていての鳥選択なんだろうか。海ガモじゃないので海に行かないよという演出。
母の死に様の真相は隠さねばならなかったとしても家族では分かち合えたまひろが、友人のような親しさだった者の死に様は家族には絶対に言えない、悲しみを共有できないし悲しんでいる顔だってできない中で「今生の別れじゃないんだから」と軽めに言い放つシーンの威力、すごかったぜ…。まひろの寝たふりはワイワイ失敗してしまったが、兼家の寝たふりは権謀を進ませたように、重ね合わせが上手な作品で惚れ惚れする。
詮子や道綱母が顕著に権力を希求する女性として描かれているが、まひろの求めるパワーはそれとは異なる気配だね。欲しいものはフェアネス。

兄達がやんややんや権力の地固めしている一方で、自分の権力は持っていない「末っ子」が今後もまひろと同じ道を行けるのか。「女」のまひろには絶対に持てない権力を持てる「男」道長とまひろとの分岐点の回なのかもしれない。
あとまひろ父が四声もつけて漢文音読してるのよかった。

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