KADOKAWAのある部署はずーっと前から「とにかくSNSフォロワー数の多いアカウント(の中の人)に本を出させる」商売をしていて、暇空もその延長戦上にあるだけのことで、政治的/社会的な意図はないのだと思います(フォロワー数という数字がいちばん大事で、それ以外はほとんど気にしていない)。テーマもこのシリーズあるあるの「俺の私の成功哲学(こんな人生送ってきました)」系ですしね。版元からすると「フォロワー数の何割かは買ってくれるだろう」で部数の予測がしやすく、かつこの手のインフルエンサーは「本を出した」というステータスに飛びつきがちなので、粗製乱造状態です。さらに言うなら、出版後の販促も著者任せにしていいので、とにかく版元が「楽をしたい」だけの出版手法でもありますね。まとめると、軽薄で最悪、でいいと思いますが。

YouTuberやタレント、ライターなどなど、SNSで名が売れ出した頃合いでKADOKAWAから出版の誘いが来た人は多いと思いますよ。だから業界コミュニティに属していたりしてある程度の情報が入ってきている環境にあると、少なくとも最初の出版はKADOKAWAから出さないほうがいいよ、というアドバイスを受けてたりしますね。なにかバズると絶対KADOKAWAから連絡くるから、気をつけてね、みたいな。

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でも、なぜこんなにもずっと暇空は自信満々に活動できるのだろうかと不思議だったのですが、少し腑に落ちたかもしれません。コラボ関連ではないテーマだとはいえ、「KADOKAWAから出版依頼がきている」ことは確実に暇空に自信をつけさせたでしょうし、いまのコラボ関連のことも「このまま(負けを認めず)続けていればいつかこうやって本に出せるくらい誰かが認めてくれるかもしれない」と思わせるくらいの力が、KADOKAWAから出版依頼が来たことにはあると思うんですよね。そう考えるとKADOKAWAの最悪具合はさらに増すわけですが。

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