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角川の翻訳書の刊行中止はきわめてまっとうな対応であり、「焚書」という言葉を使っての抗議には違和感しかない。出版の自由、言論の自由、表現の自由と「差別する自由」はイコールではない。
出版に関わる人間がこの程度のこともわからなくなったらほんとうにおしまいだよ。
豊崎由美がおそらくは刊行中止の要求を指して「一部の過激な人々のせいで、トランスジェンダーの方々のための運動が奇異な目で見られませんように。運動内部でこういう過激なバカのコントロールができるようになりますように」とツイートしているけど、自律すべきは出版業界のほうだよ、と強く思う。
すでに指摘があるとおり角川のお詫びと説明も不十分なので、キャッチコピーやタイトルのみならず当該書籍の内容の問題点がしっかり伝わるようなフォローがあるとよいと思います。
t.co/STpyo8vtQJ

言論の自由というなら、大手版元から差別的な書籍が一冊公刊されることによってどれだけの人が口を噤まざるを得なくなるか、「出版」という力を持たない人たちの言論の自由を守りきれるのか、ということも考えてほしい。
あたりまえのことだが、そうした責任まで含めての言論の自由・出版の自由であり、自律なしの自由はありえないと思う。

著作権が切れた『わが闘争』、どうやっても内容が出回ることは避けがたいので詳細な注釈を付けて復刊した、というのは以前にNHKのドキュメンタリーで観たことがあって、こういう話題のときはいちばんに思い出す。
明らかに有害な書籍をそれでも刊行するのなら、注釈は必須だと思う。
x.com/vasco_1970/status/173219

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