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『黒博物館 三日月よ怪物と踊れ』は、

フェミニズム提唱と言われるメアリー・ウルストンクラフトの娘であり、当時ポツポツと現れ始めた女性作家のメアリー・シェリーが主人公である時点で、原初のフェミニズムが根底に流れていることは疑いようがないのです。

そして藤田和日郎イズム、「弱いモンが泣かなくて済むよう闘う」こそフェミニズムの本来であり、

誰もが『黒博物館 三日月よ 怪物と踊れ』について、特に気にならないバトルアクションだと思っているなら

フェミニズムの本来の姿を正しく描いていると言えます。
受け手が搾取側でない限り、本来はただただ清々しい、弱いものに寄り添う正義です。

19世紀当時の価値観からすれば、女性の人権など倫理観や常識、歴史からの逸脱に過ぎませんでした。過去には一般市民と衝突もしたでしょう。

でも今は女性のみならず、全ての人の人権を当然に認める概念があります。
それを知り守る限り、フェミニズムはその人に敵対することはありません。

そして藤田和日郎節のッ!!!!「みんなが笑って暮らせるのがいいな」ッ!!!そこに加わる圧力は!!!!暴力で退けるッ!!!!パワーを!!侮るな!!!パワーでなければッ!!!!戦えないものがあるんだッ!それをやるのが「ヒーロー」だッ!!!!(30年来の藤田和日郎ファン)

「男性作家で大御所」という立場の人の描くフェミニズムである、という指摘もできるとは思うんですけど、私なんかは女という書類上の称号を持っていることより「歴史的にずっと認められてこなかった人間と手を取り合って共に戦う」という方がよほど重要です。杉田水脈とは連帯できねえもん私は

『鬼滅の刃』でも『鋼の錬金術師』でも、女性の対等な権利の主張はけっこう当たり前のように描かれていて、

少年マンガで言えば『鬼滅の刃』吾峠呼世晴、『鋼の錬金術師』荒川弘、『呪術廻戦』芥見下々、

フェミニズムを描くマンガということであれば
『作りたい女と食べたい女』、『わたしたちは無痛恋愛がしたい』『ジーンブライド』『T子の一発旅行(台湾漫画)』『サトコとナダ』『女の子のいる場所は』『ようきなやつら』

ほか、
「ことさらフェミニズムを標榜しなくても、人権意識を持ったら女性差別についても描くことになった」

『ダーウィン事変』『ヴィンランド・サガ』『異国日記』『透明男と人間女』『ロスト・ラッド・ロンドン』『ちひろさん』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

等、めちゃくちゃあるので(ぜんぜん書ききれないよ)、今更『黒博物館 三日月よ怪物と踊れ』がフェミニズムだからと取り沙汰されるというのも別になあ、という印象ではあるんですよ。
けっこうあるのよ

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