>続き
私生活・子育てをネタにする作品の、往々にして被害者になるのが子どもである件。
西原家のお嬢さんには幸あれと祈るばかりだけれど、古い例として、クリストファー・ロビン・ミルンのことを連想した。近年映画にもなったので前より知られるようになったかもしれない。あの「くまのプーさん」のクリストファー・ロビンが長年苦しんでいたことを、随分前に自伝を読んで知った時、素直なプーさんファンだった私はかなりショックを受けた(シリーズの終わり方について言いたいことはあるがそれは別の話)。A・A・ミルンの場合、クリストファー・ロビンが語る体裁の作品(詩)まであり、それだけでも酷いことだが更に内容が本人には許しがたい「創作」であったとか、作家としても親としても問題じゃないかと。
子育て漫画を描く人たちもこの頃は、一般的なネット上の安全意識とも相俟ってか、子どもを「晒す」ことにならないよう結構気を遣っている様子もあり、少しずつでも状況が良くなっていることを願う。