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西原氏の作品を網羅してはいないので、『毎日母さん』や『ぼくんち』系統の話です。やや一般論。

他の作家さんも、私生活エッセイ漫画(子育てが多いけれどそれだけではない)というジャンルは盛況で、でも、読者としては「100%真実ではない」ことを前提に、するべきなのでしょうねやはり。例えば矢部太郎『大家さんと僕』も後書きでそのような断り書きがあったような。

それから、昨今のSNSに自由に上げている漫画や昔ながらの同人誌作品ならともかく、商業出版物になっていれば、それは作家一人の作品ではなく程度の差はあっても編集の手が入っているし、少なくとも本人が描きたいことを描きたいように描いたものとは思わない方がいいです。(とは言え責任は作者に帰する。)

それはそれとして、人間(漫画家含む)誰しも多面的な存在だし、ある作品が好きだからと言ってその作家の全生涯に付き合う義理は読者にはないし、今はヘイター全開だとしても過去にいい作品があったならそれは好きなままでも構わないし、読み返してみて「当時はいいと思ったけれどこれこれが分かっていなかった、評価が変わった」もあり得る。

個人的には西原氏に祖父の思い出を絡めて来られると、どうしてもぐっと掴まれるものがあった、とか。

続く>

>続き

私生活・子育てをネタにする作品の、往々にして被害者になるのが子どもである件。

西原家のお嬢さんには幸あれと祈るばかりだけれど、古い例として、クリストファー・ロビン・ミルンのことを連想した。近年映画にもなったので前より知られるようになったかもしれない。あの「くまのプーさん」のクリストファー・ロビンが長年苦しんでいたことを、随分前に自伝を読んで知った時、素直なプーさんファンだった私はかなりショックを受けた(シリーズの終わり方について言いたいことはあるがそれは別の話)。A・A・ミルンの場合、クリストファー・ロビンが語る体裁の作品(詩)まであり、それだけでも酷いことだが更に内容が本人には許しがたい「創作」であったとか、作家としても親としても問題じゃないかと。

子育て漫画を描く人たちもこの頃は、一般的なネット上の安全意識とも相俟ってか、子どもを「晒す」ことにならないよう結構気を遣っている様子もあり、少しずつでも状況が良くなっていることを願う。

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