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フォロワーのタイムループSFに関するトゥートに非常に頷くことろがあったので、おれがタイムループSFに自分なりに真剣に向き合って、何らかの新しい回答を出そうとした作品であるところの「n回目のエピローグ」(『時間百合SFアンソロジー』収録)のあとがきを再掲します。 

 世の中には二種類のゾンビ映画があります。ジョージ・A・ロメロが存在する世界を描いたゾンビ映画と、そうではないゾンビ映画です。前者において、動き出した死体を見た者の第一声は「死体が動いた!」ではなく「ゾンビだ!」です。その世界では一九七八年に映画『ゾンビ』が公開されているからです。本作はそのようなタイムループSFを目指しました。それゆえ、直接・間接的に多くの(ループものにかぎらない)先行作に言及することになりました。明確な着想元も、フレーバーを借りただけの作品もありますが、明示していない中で特に参照したのは、『パーム・スプリングス』『明日への地図を探して』「セーバー・リセッタ」です。どれも傑作で、どれも百合ではありません。なので書きました。
(続く)

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