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Paul James Stewart『THE ARMY OF THE CATHOLIC KINGS:SPANISH
MILITARY ORGANIZATION AND ADMINISTRATION IN THE REIGN OF FERDINAND AND ISABELLA, 1474-1516.』読んだ。
フェルディナンド2世時代の軍事改革を扱った論文で1536年にテルシオが登場するまでの変化がかなり詳細に書かれてる。

元々都市の自衛組織だったHermandadが王権の下に組み込まれていく経緯や、軍隊の人事権を王室が握る経緯などは今までよく知らなかったのでありがたい。

イベリア半島沿岸部の要塞駐屯部隊の監督の話はかなり参考になり、「16世紀のスペイン軍の組織改革はイベリア半島で起こり、戦術改革はイタリア半島で起こった」とする見解の理解度がかなり深まった。

当初騎兵部隊が先行していた「常備軍化」が最終的に歩兵に波及する流れとして重要でもありそう。

1961年の論文だが他に類書もあまりなさそうなのでかなりいいものを読んだ。

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