『私、産まなくていいですか (講談社文庫)』甘糟 りり子
1話目は子どもを持たない前提で結婚した夫婦の話。産むのは当然すぎて産まない女や同性カップルにけっこう否定的な人酷かったけど、その人をきっかけに主人公がの願望を見つめ直し妻への愛を再確認できてよかったね。 2話目は女性同性カップルがメインで驚いた。事前情報無しだったので。めっちゃよかった。結婚式をします。 3話目はやたら自分達の遺伝子を継いだ子どもに拘る人達で少し怖かったんだけど、最後ふとした言葉で確固たるものだと思ってた自分の価値観が揺らぐのが印象に残った。そういう事あるよね。

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子作りって親のエゴがすごいのに絶対的正義、絶対的善扱いされてるのが本当にイヤなのだけど、同性カップルの時だけそれを言う輩はもっとイヤ。異性婚してる自分には無関係だと?それは親のエゴではないと?  なので3章で不妊カウンセラーの森末さんが性的指向を理由に差別しないのはよかった。そっちのほうが幾分もマシである。

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『私、産まなくていいですか (講談社文庫)』甘糟 りり子

産まないというと何かと少子化だの種の保存だの言う人おるけど、自分の意思で生まれた訳ではなく親の身勝手で生まれさせただけなのに何でそんなのに協力せなあかんねん。この人の別の作品の登場人物みたく出産を絶対的正義だと思っとろ?そういう人ってたいがい恩着せがましい毒親と親和的になりがちだよね。生まれてきたくなかったと子どもが思う可能性を考えないどころか、勝手に生まれてきただの産んでやっただの逆ギレするのがオチ。

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