HTLは人権を蔑ろにする支配的諸国家が牛耳る世界の行く末を憂うトゥートで満ち溢れているのに、自分はゆるふわな旅の経過ばかりを上げていくとんだ浮かれポンチなのだが、それでも、世界がひっくり返る寸前であるかのようなニュースを旅の合間に目にしながら、もしかしたら来年の同じ時期に同じような旅をすることは二度と叶わない未来が待っているのかもしれない、とはぼんやり思う。すでに世界のあちこちでかけがえのない人々の命が理不尽にあっけなく奪われていて、それを平然と正当化する政治的指導者たちが状況をさらに悪い方へと加速させている中、同じような殺し殺されの惨劇が自分たちの身にいつ降りかかってきてもおかしくはない。