(続き)
事情を聞いた私は、怒りを抑えられない友人を宥めて、事を収めたが、ショックを受けた甥っ子は食事どころではなくなったので、結局何も食わないまま帰宅することになってしまった。
家に帰ると肩をブルブルと震わせて泣いていた。
彼にとって、ここまで露骨な『差別』を、直に受けたのは初めてだったのだろう。
ふと見ると、私の友人が甥っ子の肩を、自分も泣きながら慰めてくれていた。
『すまんなぁ…ホンマに…すまんなぁ…』と涙声で。
同じ日本人として、そういう人間の行動が悔しくて仕方がないとも言った。
心が押し潰されそうになった日曜日の昼下がりだった。
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