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そう言えば、私もあの時代を生きていた若者だったのに『ふぞろいの林檎たち』をまともに観たこと一度もない。自分が生きている世界とは別世界の話だと思ってた。『ふぞろいの林檎たち』と聞けば、何故かちゃんと同時に『いとしのエリー』が脳内再生されるけど。

お金持ちのオサレな皆さんの話だと思ってたから。

私はガテン系だったので…。

とここまで書いて、そう言えば「ガテン系」と言う言葉(リクルートの求人誌「ガテン」が生んだ言葉ですね)っていつ頃の言葉だったんだろう?と思ってググったら1991年創刊だそうです。

で改めて『ふぞろいの林檎たち』はシリーズでⅣまであったらしいけど、私がぼんやり知ってる、あの大ヒットしたやつは1983年。

ガテンまでには10年の開き。

因みに今ググったら、男女雇用機会均等法は86年で、東電OL事件は97年なんだそうです(「そんなに最近のことだったの?!」と驚いた)。

あと男女雇用機会均等法の成立と「ふぞろいの林檎たち』のヒットの順番は、法律の成立が先だと思ってた。

女性のメイクが眉が濃く凛々しかった時代。華やいだキャリアウーマンに皆んなが憧れた。

だけど、1997年には「パラサイトシングル」の時代になっちゃうのか。

みんな電通が見せてくれた儚い夢だったのかな。

ついでに『金妻(金曜日の妻たちへ)』を思い出したので、それもググってみてたんだけど(…と言ってもWiki見てるだけ)、こっちも1983年なんですね。そして『ふぞろいの…』がフジだったのに対して、こっちはTBSだったのか。私はてっきり『ふぞろいの…』の後継番組だと思い込んでました。

あと、へぇーと思ったのは、こっちは主人公たちの世代がずっと上で(『ふぞろい…』は若者だったのに対して)中年、熟年世代の不倫の話なので、ターゲットは団塊の世代だったと…。ハァ。

私は大体『ふぞろい…』世代なんですが、『金妻』の方は一回り以上、上ってことですね。ちょっと驚いた。

で、Wikiでは『金妻』は「トレンディドラマのはしり」って書いてあったから、今度は改めて「(知ってるつもりだったけど)トレンディドラマって何?」となって、Wiki見たら「80年代後半から90年代前半までのバブル期前後に作られたドラマ」みたいに書いてあった(いずれもWikiですから参考程度にしかなりませんが)。そこには『ふぞろい…』はおろか『金妻』もカウントされてなくて、『男女7人夏物語』とか『東京ラブストーリー』とかが並んでました。

私は見事にどれもチラッとも観てない。それでも『金妻』はやはり何故か自動的に「恋に落ちて」は脳内再生されるんだけど。

まったく興味なかったし一度もドラマを観てなかった私が主題歌歌えて、ドラマの名前を聞いたら主題歌が一緒に脳内再生されるって、考えてみたら怖い。これも電通とか博報堂とかのお仕事の成果なのか。

改めてこうやって確認してみたら、それらは私の中では皆一緒くたに「(オサレでお金持ちの美男美女がくっついたり離れたりする)トレンディドラマ」の箱に投げ込まれていたんだけど、実はかなり雑な理解だったのかなぁ。もしかして『ふぞろい…』は山田太一だし、お金持ちでさえない?

ついでに『冬ソナ』の日本での放映は2003、2004年だそうです。これも私は観たことない。観たことないけど、ほんの少し先立って「韓流」にハマってた友だちに誘われるままに何回か韓国へのツアーに行ってた時期ですね。彼女はオタクで韓流マニアでトレンドの先頭を走ってた感じだった。

桐夏生の『魂萌え!』が刊行されたのが2005年。

「濡れ落ち葉(もう死語?)」が流行ったのもその頃かと思っていたら、こっちはずっと前で1989年の樋口恵子さんの言葉だったらしい。

こうやって改めて眺めてみると、皆んな老いも若きも素敵な恋をしたくて足掻いてたのに、電通にキラキラした夢を見させられて踊らされるばかりで上手くいかなかったのかなぁと思ってしまった。その先の今。

わたしは「ふぞろいの林檎たち」は社会のはみ出し者というか理想的な規格に合わない存在だから「ふぞろい」と理解してました!

四流大学卒だったり、貧乏だったりって感じで。

@fukuyoken3daime

実はさっきからの流れで、今、第一話をYouTubeで観てました。40年前のドラマを初めて。😆

仰ってることで当たってます。

そうですね。
ふぞろいで「規格外」ってことだったんですね。

今から見るとかなりの露骨なルッキズムもあり、女性に対しては随分差別的なところもある、時代を感じるドラマでした。まぁでもドラマはその時代を写しとっていることが大事なので、ルッキズムも差別も「ああ、こんな感じだったかもねぇ」みたいな感じでしょうか。じゃあ今はそんなこと無くなったかと言えば、全然そんなことなくて、ある意味ではあの頃よりも今の方がもっと女も大変になっている気もするし。

確かに全然いわゆるトレンディドラマとは違ってた。大きな勘違いに気がつけて良かったです。主人公たちの自宅も、街の酒屋さんだったり中華屋さんだったり。私も実家が雑貨屋だったので懐かしいような。

山田太一なので相変わらずセリフが長い。「喋りすぎ」な感じは否めないけど(TVとしてはこう言う方がわかりやすくて良いんでしょう)、ドラマだからちょっと大袈裟に表現しているところはあるけど、昔の学生はやっぱり今よりも正直でむき出しな感じはあったのかも知れないなぁとか思って観てました。素朴というか。

@fukuyoken3daime

学者さんではないので、厳密に考えるわけではないけれど、こう言う世相とか風俗とかの変遷をぼんやり考えているのは好きなので、改めて自分が青春時代〜社会人前半くらいに過ごしていたあの時代は一体何だったんだろうなぁと思います。

バブルの頃、あれがこのままずっと続くと思っていた。

でもあの頃から水面下では格差社会は既に酷くなっていたし、女性の地位はこれからどんどん上がっていくのかと思ってたら、結局そのあと「女がキャリアを目指したって何にもいいことないんだよ」みたいな絶望が日本社会では女性たちを覆っていったと私は感じていて。山姥ギャル辺りを最後に急速に女はまた、女らしく、大人しく、可愛らしく、…みたいな社会になって…。

カワイイとか、ゆるふわとかが流行り出して、美白だの美魔女だの、脱毛は当たり前になって、メイクも昔とは比べのもにならないくらいレベルが高いのが当たり前になって。挙げ句の果てには社会の中で公然と「女子力」が低いだの高いだのということが当たり前に言われるようになって本当に驚いた。

フェミニズム的にはバックラッシュと言えば良いんですかね。

今の30代、40代の女性は来る日も来る日もそれらをシャワーのようにそういう情報を浴びてきたと思う。

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