昆虫食について。
今後の地球温暖化阻止を考えた上では、現状の畜産が温暖化ガス(メタンなど)の発生源になっている事実に目を向けないわけには行かない。その点では決して先行きが保証された食糧生産形態ではないことは念頭に置かないといけない。
ただ、その代替品をどうするかはまだ確定した訳ではない。昆虫に関して言えば、地球上で現在知られているだけでも100万種もの昆虫がいるとされており、それらは地球上の各地の環境に適応して進化した存在だ。1種や2種に特化して考えるようなものではないし、実際既存の昆虫食は当然ながらそれぞれの土地で生息する昆虫を食べている。
であれば、昆虫食に目を向けるなら、規模を拡大する方向ではなく、それぞれの土地に生息している昆虫の中から適したものを探っていく方向にならなければ嘘だろう。投資をする側からはわかりにくい形態になるのだろうが、だからと言って特定の種だけを取り上げて今後のタンパク源であるかの様に持ち上げるのはおかしい。