ヘイ・ジュードじゃないけど、所謂“鬱“っぽくなって何でも背負いこんじゃう心の状態は(そういう人への非難とかdisりとか、または上からのアドバイスではないです。状態の説明。私もそうなることもあるし)、落ち込んでいるのを見ていると側からはなかなかそうは理解できないけど、ある種の“万能感“の中にいるんですよね。
他人が失敗したり仲間割れをしたりしたのも自分のせいじゃないかという気持ちからどうしても自分を救えないとか。会社の経営が傾いているのは自分の働きが悪いからではないかと一社員が悩むとか。一番分かりやすいのは「両親が離婚したのは自分が良い子でなかったからだ」という苦しみを抱えたまま大人になって、大人になってからもそれを自分の努力で修復しようと絶望的な努力を繰り返している人とか。
それがうんと重くなると、世界全体を背負い込むような“自責感“に苛まれる。冷静に考えたら、1人の人間が世界全体を背負い込んで責任を感じてもどうにもならないんだけど、本人的にはそこから逃れられない。客観的な説明や説得なんてほとんど何の役にも立たない。何なら本人だってそんなこと他人に言われなくても頭では分かっていたりするわけで。
それは間違いだとか考え方を変えてみたら?とかいう話ではどうにもならない心の状態になることが人にはある。