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キャラのルーツを無視したキャスティングに批判的だった人たちでさえ、なぜか中国人キャラを日系日本人のキャストが演じた邦作品については無批判(どころか出来の良さを称賛までする)謎現象、私の観測範囲では『キングダム』に引き続き『パリピ孔明』で今年度2回目です。

「マイノリティ役の"当事者キャスティング"は表象の問題かつ労働機会均等の問題である。知名度や人口からいって当事者をキャスティングするのは難しいという商業的理由もわかるが、人権より優先されるものは無いので、マイノリティ表象を手がける製作陣は"当事者キャスティング"に力を入れるべき」
…という、マイノリティ役の当事者キャスティングの重要性を他作品では理解していた人が、「中国人キャラは中国人/中国系キャストに」は言わず、むしろ出来栄えを褒めるの、自覚的にせよ無自覚にせよ中国蔑視じゃなければ何なの〜? って捻くれた気持ちに毎回なる。
日本において一番多い外国人である中国人の"当事者キャスティング"を無視しておいて、邦画のそれが向上することなんてあり得ないと、私は当事者(中国系)として思っている。それに、植民地(中国)の建国に関わるレベルの"偉人"を宗主国民(日本人)が演じるの、歴史改竄や同化政策の文脈から言っても無批判はあり得ない。

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