濱田武士「『ALPS 処理水の海洋放出』の政治決定をめぐる諸論点 - 原子力災害からの政府と漁業界の動向を踏まえて -」(2022)
これは非常に明確な論点整理だった。著者は「2012年⚗月から福島県地域漁業復興委員会に学識者として一委員を任され」とある。
海洋放出の場合、委員会で予想した社会的影響、影響を受ける対象、そしてその影響期間。
影響:
•県外とは海で繋がっているため、県外まで広く影響を与えうる。
•ただし、陸域への影響は限定される。
•海外からの輸入規制にまで発展すると県外にも大きな影響を与えうる。
対象:
•放出経路が海洋のため、主に水産物を扱う業者に影響を与えうる。
•また、海水浴客やサーファーなど観光産業の一部に影響を与えうる。
•一方、地元での食材摂取などへの懸念から、観光が忌諱され、宿泊業や飲食業、公共交通機関などでの消費が落ち込む可能性がある。
期間:処分開始から終了時まで