加藤周一「報道三題」(2005年、『夕陽妄語3』ちくま文庫)
「報道の自由に対する政治的圧力がある一線を越えたとき、すなわち報道機関の「存在理由」そのものが脅かされたと感じたとき、またそのときにのみ、彼らは結束して起ち、徹底的に反抗したのである」
「変わりつつあったのは、ラジオや新聞が用いる日本語の語彙であり、総合雑誌が載せる論文の表題や著者の名前である…。しかし報道言論の表面にあらわれた変化、一見おだやかな、なしくずしの変化に、特定の方向があることだけは、私にも見誤りようがなかった。」
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