toyokeizai.net/articles/-/1992
8年も前の記事ですが、消費税を下げるために所得税の累進強化をしようとするとどうなるか、という大筋の議論としては今も有効だと思う。課税所得900万円以上の層の所得税を90%にしてようやく消費税2%分になるという計算になるそうです。これは、住民税10%と合わせて、900万円を超えた分の所得を全額税金として取られるという意味です。課税所得が900万円に及ばない層の人たちにとっては溜飲の下がる話かも知れないが、それでも消費税は2%しか下げられないし、課税所得900万円(収入だと1000万円ちょっとかな)以上はいくら稼いでも全部税金に取られるなんて世界に住みたい人はいるのでしょうか。馬鹿馬鹿しくて働く気が失われ、生産性の低下→税収減を招くでしょう。ていうか、これはある種の共産主義なのですよね。
だから僕は、消費税を下げる、という政治家や政党を信用できないのです。

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しかもこれは、今の恒常的な財政赤字をそのままにすることが前提になっています。しかし、この赤字自体、いつまでも続けていいものじゃない訳です。国債残高の対GDP比が拡大の一途をたどり、それは今起きている円安を更にひどいものにしてしまうから。インフレもひどくなるでしょうね。

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