最後に、津久井五月さんの「われらアルカディアにありき」読了…これは最後に読んで正解だったと思う
環境調整とエネルギー用の遺伝子操作家畜、という斬新なアイデアと、牧歌的に見えるその飼育事業の欺瞞、という話がどう転ぶのか、と思ったが、その顛末はあの絵の如く鮮やかでグロテスクだった
どうやら本作にはボツになったらしい「牛泥棒」の要素が入っているらしく、DMTRや善玉マイクロマシンなど、随所に以前読んだ「牛の王」との共通点が見られる
もし同じ世界設定となるのなら、このまま家畜とマイクロマシンによって変貌していく環境や社会が見てみたいものだ