性分化疾患
スポーツに限らず、更衣外か社会生活を営む上でのコンセンサスが形成されないまま「事実」が分かることは、それは幸せではないのかもしれないと思ったし、現状の当該選手への報道は、もはや社会的リンチにわたしは見えてしまう。少なくとも、今回彼女らはIOCの「お墨付き」を得て出ていて、彼女たちがレギュレーション違反をしたわけではないのだから、本人への非難は違うのではないかなと思う次第で。もちろん、トランスや性分化疾患の選手もそうでない選手も、差別なくスポーツに参加するには、という議論は大事だと思う。
一番わたしが気になっているのは、本来であれば自分の体のことや病気病気センシティブな問題であり、他者に公表されるべきではないということ。本人たちが性分化疾患者であること、それを公表することに同意は得られているのだろうか?それから、もし彼女たちが大会での検査がきっかけで自分達が性分化疾患と知ったのなら、そのケアはきちんとされているのだろうか?
性分化疾患
https://news.yahoo.co.jp/articles/20e3df4bddbaa86256d97245e9877bf2fe5590f6
まさに彼女の性自認は女性であり、それを他人が「いや男でしょ」というのはひどい人格否定だよね。
例えば男児であれば、明らかに男性器が発育不全とかでなにかしら医療にアクセス出来たのかもしれない。女性であれば、初潮が来ないとかで兆候はあったかもしれないが、スポーツをしていて細身とかであれば、なかなか来ないくても仕方ないと思われていたのかもしれない。
いずれにせよ、他人がここでとやかくいっても仕方ないわけで。でも、彼女のアイデンティティが「女性」であるのだから、それを他人が「おまえは男だ」ということは、ひどい人格否定だよ。
もちろん、今後トランスや性分化疾患の人たちのスポーツ参加をどうするかはきちんと議論すべき。けれど、それと彼女たちのアイデンティティを貶めることは全く同じではないし、許されることではないよ。