むかーし、小学生の頃、祖父母の里に行った時、近くの海水浴場に連れて行ってもらって、よく知らない同い年ぐらいのはとこと泳いだことがある。
日本海で遠浅で、人も少なく実に綺麗な海だった。小魚が泳いでいるのも見た。ゴーグルはしていなかったと記憶するが、海水だから痛くなかったのかな、小さな赤い魚がぴるぴるしていたのに感動したことを憶えている。
で、ぺん具とは対照的に活発なはとこ、どこまで遠くまで泳げるかと競争を持ちかけてきた。大人しいが負けるのは嫌なので、ぺん具は必死に頑張った。
しばらくすると肩をつつかれた。ということは、はとこが先に泳ぐのをやめたわけでぺん具の勝ちであるなと判断し、泳ぐのをやめ、立とうとしたら、そこはいきなりすとんと足のつかぬ場所になっていた。
2羽で慌てて岸に泳ぎ帰った。
それ以来、二度と海で泳いでいない。