興奮に持っていく音楽と、愛に持っていく曲がある。アゲとチルとも言う。
俺の音楽、特にライブにおいては完全にアゲに振っているが、アゲよりもチル、興奮より愛の方が良いんじゃないか、とたまに思う。
興奮はあらゆる意味で燃焼する。日頃の鬱憤の燃焼、エネルギーの燃焼、聞き終わった後の虚脱感、バズ、現実逃避、極端な例だとモッシュや暴力。鬱憤や筋力・体力・若さなどの燃料があれば、より強く発火する。
これに対し、愛は持続する。体力も持続するし、虚脱感もないし、エネルギーも持続し、鬱憤などの燃料がなくてもいい。特にマイナスがない。
本来はどちらに良い悪いもなく、そしてどちらにも当然クオリティがなければ説得力はない。要は役割の問題なのだが、近頃は、愛の方がより良いのではないかと考えてしまう。
Asian Melancholicではそういうことをやりたいのだが、いかんせんきくお活動がうまく行っているのと、チルの側で注目されるのか不安だという、自身に抱えるカルマの問題があり、長いこと寝かせてしまっている。