世評の高い藤高『バトラー入門』、たしかに教えられるところの多い良書でしたが、パフォーマティビティを台本のある演劇に寄せて語るところは違う解釈ができるんじゃないかと思って、もちろんその先にはニュートンの引用に出てくるゴフマンがいるのですが(その影響力の大きさよ!)、同時に教育的な即興劇(ボアール『被抑圧者の演劇』)とつなげる契機もあるんじゃないかと考えたりするわけです。それらを経てフーコーに立ち返るとまた違って読めるかも、とここまでくると大言壮語ですが。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076342/