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「おれたちの伝承館」 震災と原発事故の教訓 芸術通して発信

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、南相馬市小高区に出された避難指示が解除されてから12日で7年です。
この地域に震災と原発事故の教訓を芸術を通して発信する施設がオープンしました。

南相馬市小高区にオープンしたのは、震災と原発事故の教訓を伝える「おれたちの伝承館」と名付けられた施設です。

震災後の福島について発信する写真家などが設置したもので、初日の12日は、施設の前に関係者30人余りが集まり、合図とともにシャッターが開けられて拍手で祝いました。

www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima

施設には、写真や絵画などおよそ80点が並べられ、このうち仔牛を和紙などでかたどった立体作品は、農家が避難したことで餓死してしまった家畜を表現したもので、避難を余儀なくされた人々の苦渋の決断を伝えています。

また、屋外に設置された縦90センチ、横7メートル20センチの巨大なキャンバスには、南相馬市出身の坂内直美さんが青やオレンジ、赤などさまざまな色のグラデーションで表現した、災害があっても変わらず美しい南相馬市の海岸の朝焼けが描かれています。

地元の60代の女性は「絵や写真、詩などさまざまな形で震災や原発事故を後世に伝えることはすばらしいと思います」と話していました。

中筋純館長は「リアルなものを見てつらくなることもあるが、アートとして見ることで震災や原発事故を考えるきっかけになると思う。多くの人に見てほしい」と話していました。

www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima

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