[幌メモ その41]
ジョン・ヴァードン『数字を一つ思い浮かべろ』文春文庫
[訳] 浜野アキオ
ニューヨーク市警を退職し州立大学で臨時講師をするガーニー。曾ての友人から妙な手紙を受け取ったと相談を受ける。彼が頭に思い浮かべた数字を、署名のないその手紙は予言したというのだ。怪事から発展した難事件に元刑事が挑む。
📚 要約が上手く行きませんでしたが……事情があって警察に行けない友人が元刑事を頼り、助言して欲しいという相談から物語が始まります。そこから展開されるのは、いかにも探偵小説的な連続謎解き。解いていくごとに変容し拡大する謎に、私立探偵でもない主人公が巻き込まれていく過程が、この作品の魅力です。
【作品中の名言】
「人間はみな、自分の問題は状況のせいであり、他人の問題は人格のせいだと信じるよう、あらかじめセットされているらしい。それがトラブルの素となる」
【ココマデ】
📚 「内的二項対立についてのちょっとした説明台詞」の抜粋です。
読了日 2019年1月4日