「行きすぎたリベラル」という定型区を見出しにしちゃう時点で、さてはこいつ……ばかだな?と思ってしまう。
しかもハリスとトランプですよ。どっちが「行きすぎた」人物か一見目れば明確じゃないの。移民がペットを食べてるなんて目を疑うレベルの陰謀論を討論会でのたまっても、トランプを「行きすぎた右派」「行きすぎた保守」とは言わないくせに。
『ロボット・ドリームズ』感想
子ども向けの絵本のように親しみやす絵柄。でも大人のほうが感動する味わい。他者と交流するのが苦手な人でも、他にも触れ合える相手がどこかにいるし、それはロボットのような存在でもいいんだよ…と、優しく肯定してくれる肌触りがあるなと思いました。そして別れへの恐怖を和らげる作品でもあって…ちょっと元気がないときに見たくなる物語です。 #映画
昨日の報道特集。安部がイチャモンつけて以降、選挙期間中の選挙報道が激減していった事実を報じるなど結構いい内容だったけど、その次のアメリカ大統領選を伝える特集が典型的なダメ報道でずっこけた。
日本の報道でほんとありがちなんだけど、トランプ支持者の妄言をそのまま垂れ流して、民主党支持者の言い分も報じたから公平でしょというスタイル。そんでトランプ支持者の方が内容が過激で(見世物として)"興味深い"から分量が多くなりがち。
でもトランプ支持者の言うことって、思想がどうこう以前に必ず嘘が含まれてるんよ。昨日のだと「中絶した女性の六割は自殺してる」だの「10代の若者が自分の体を切り刻んでトランスジェンダーだと言い張ることを許してる」だの、意見の違い以前にファクトチェックが必要な内容。そこをスルーしたまま、お決まりの「分断が深まっています」で締める。
インタビューの時にその場で反論する必要はないけど、テロップを入れて嘘は嘘だと注釈いれるくらいは"選挙報道"として気を配ってほしい。国内外問わず。
https://www.youtube.com/watch?si=iXmqxHAm6FErKy0Q&v=5J8aNsWUj9k&feature=youtu.be
『侍タイムスリッパー』カナダでめちゃくちゃにウケてる!!!すごい!!
参政党のこれ、通じる人には通じる排外主義的なメッセージで犬笛感がすごい。
日本人の払った税金が外国人に使われている!日本が外国に乗っ取られようとしている!しかし、我々は困難に負けないぞ!日本をなめるなよ!という世界観を共有する人にのみピンとくる作り。
傷だらけの顔に勇敢な表情をたたえ、日の丸を掲げる青年(イケメン)。これぞ日本の排外主義者おじさんがもつ自己イメージなんだよな。ありもしない被害と戦う勇敢な自分というイメージ。よくできてる。めちゃくちゃキモい。
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
https://www.youtube.com/watch?si=uQ75sk5DX8DDXXQ6&v=0vPJYLI9g6E&feature=youtu.be
最・最・最・最高!!!!!
シリーズファンへの小ネタサービスも十分にやりつつ、とにかく日本最高峰のアクションを多彩な方式で見せる!見せる!見せる!ありがとう!!!!
なにより『シン・仮面ライダー』で散々な目に遭った池松壮亮が本来の演技力とアクション能力を存分に発揮しており、よかったね~!!!と心から祝福したくなる。よかったね!!!よかったよ!!!!!
今更『ジョーカー』(2019年)初見感想 ここから悪口
なんつうかね、あえて"弱者男性"という言葉を使いますけど、そういう自意識のある人って"社会でうまく行ってる奴をつぶして祭り上げられる"ジョーカーのような人生に憧れつつ、一方で自分は"社会で上手くいってない奴"のことは超絶ばかにしてるわけです。社会が"弱者男性"を見捨てるのと同じかそれ以上に、"弱者男性"は他者、とりわけ弱者を見捨て軽視しバカにしている。
だから現実に"弱者男性"のような層がヒーロー視するのは、富裕層を殺す人間じゃなくて障害者を大量殺戮した植松のような人間でしょ。"弱者をさらに徹底的に踏みつぶす存在"こそを本当は求めているくせに、自分は富裕層=権力をつぶしてヒーローになることに憧れる。とてつもない自己矛盾があるわけです。で、『ジョーカー』って映画はそう言う矛盾に全く気付いていない作りだと思いました。
バーカ!インセルが義賊的な人間に共感なんかするわけなんだろ!
(「玉音放送」現代語訳続き)
皆殺しになったらみんな死んじゃうじゃん?うちの財産も焼けちゃうじゃん?だから降参するしかない的な?感じ?
ま、俺の味方してた国には悪いと思うしさ、友達とか家族とかが戦争で死んだやつはムカつくとも思うんだけど、しょうがないから我慢すればよくね。
で、今後はちょっと大変だと思うんだけどさ、しばらく死んだふりしてれば敵も油断すんじゃん?そしたらまたやろうと思ってんのね。それちゃんとわかって欲しいかな。
俺はこんな所で死なねえしさ、ここは上手く切り抜けてさ、お前ら忠実な部下のことをずーっと見てるからよ。
だから、ほんと気をつけろよな。しばらくは大人しくしてろ。喧嘩とかも禁止。これ命令だからね。わかってるよな?
あと絆とかしっかりしてさ、みんな家族作ってさ、俺がてっぺんで男が次で女と子供がその下っていうお前らの世界の伝統をちゃんと守ってさ、自主トレして来シーズンの準備しとけよ。サボるんじゃねえぞ。これも命令だからな?」
(終わり)
あ、ついでなので「玉音放送」の現代語訳をやったのを再掲します。
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俺は天皇だから、世界の情勢とかみてると俺の帝国がヤバいんで、すげーやり方で何とかすることにしたんよ。お前らは忠実な俺の手下なんだから、当然これを命令だと思って聞くわけよね。
実はさ、政府にアメリカ、イギリス、中国、ソ連に無条件降伏するように命令したばっかりなんよ。
もともと俺はさ、みんな仲良くハッピーになるようにしたいなーと思ってたじゃん?ご先祖もそう言ってたしさ。じゃあ、なんで戦争したのかっていうと、アメリカとかイギリスとかが生意気で、このままだと日本とアジアがヤバいと思ったからなんよ。やっつけようとか縄張り奪おうとかじゃなかったしさ、お前らがそれを分かってくれないと困るよね。
向こうが悪いから戦争になったんだけど、4年間、手下のお前らがとりあえず頑張ってさ、勝てんのかなーと思ったら負けてんじゃん。逆転もやばそうだし、しかも敵は原爆とか出してきてんのね。これ皆殺しじゃん?無茶苦茶じゃん?
(続く)
映画をたくさん観たい。
アトロクリスナー(ちゅーれんてんほー)