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『星占い星祭り(新装版)』金指正三著/吉川弘文館も購入。
現在日常的に使われる意味での「星占い」「星祭り」ではなく、古く神代紀、平安時代の陰陽寮に始まり、江戸時代そして現代に至るまで、天皇の国家運営の為の当時最新の“科学”としてのそれから、後代庶民の信仰対象になるまでの日本の天文・暦・星にまつわる歴史をまとめた本、といおうか。
なんせ序章でいきなり花山天皇の出家の話が出てきて、大河ドラマを熱心に視聴している我、大興奮。
(現代の)天文が好きで星にまつわることは古い時代のことも多少知識はあるので楽しめそう。
私の安倍晴明は岡野玲子さんの『陰陽師』からで、陰陽師そのものはCLAMPの『東京BABYLON』からなのだが、そんな少々よこしまな非学術的側面からの関心でも手に取れるんじゃないかと思う。

この本、初版は昭和49(1974)年。出版社がなくなり絶版となっていたものが平成26(2016)年に復刊し、今回更に新装版として出されたものらしい。
著者は昭和18年にも当時大学生ながら星の信仰に関する本をものしている。海保大の教授、後に短大の教授や図書館長を務めながら自ら資料をあたり、時間をかけてこの本を著した。かと思えば全く異分野の本も書かれていて興味深い人物。1989年に亡くなっている。

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