ドッグ・イート・ドッグ
近年余計なことばっか言って晩節を汚しまくってるポール・シュレイダー。こんな映画作るくらいだから頭凝り固まったままってことくらい自覚してほしい。冒頭から気色悪過ぎて「こいつを憎めないやつとしてこれから描いていくつもりなのか……?」と疑っていたら本当にそうだったのであきれた。あと『カード・カウンター』でもそうだったけどこいつのアジア系蔑視表現はなんでこんなにムカつくんだろう。本人が「わかってる」演出として入れてそうなところが余計にタチが悪い。有色人種も白人のおもちゃとしてしか扱ってないし。ラストなんで「素敵」とか言ってる人がいるのかてんでわからない。ニコケイが巻き込んでなければあの夫妻死んでないだろ。
そういうところを置いといたとしてもこれはスコセッシの作るクライム映画の劣化版って感じでなんか可哀想になってくる。あんたはどうあがいてもスコセッシにはなれないよ。一番痛々しいのが監督本人出演のシーンで演技下手だわ呂律回ってないわで見てられない。
撮影、編集、変なエフェクトとかは別に嫌いじゃないけどやはり根っこのところがダメだなと思う。