ヒジャブを被った受講生の女の子(アメリカ人)。今学期が始まって2か月以上が経過。やっと信頼してくれたようで、パレスチナ人であることを話してくれた。母方の祖父母がイスラエルに追い出され、母親はジョーダン生まれ。父親はパレスチナ難民とシリア人の子。
首元のスカーフの下からパレスチナを形どった金のペンダントがキラリ。故郷を追われた流浪の民。パレスチナ出身であることがクラスメートや先生にわかると、「ハマス信奉者」のレッテルを貼られることを恐れていたそう。(大学当局は徹底的に反パレスチナ)。これをユダヤ人の歴史と照らし合わせることをしないイスラエル国民の多くやアメリカ国内のシオニストらの冷酷性と残酷性に戦慄を感じる。ユダヤ人を虐殺したのと同じ冷酷性と残虐性。人間の最悪の部分がイスラエルを覆い尽くしているのは、アメリカという帝国に都合が良いから。
この一年は人間と権力について、思い知ることになった。