今、やっている仕事が終わったら(いつもそう言ってる)自分の生い立ちと日本の戦後を取り混ぜた本を書きたい。ストーリーはまだ焼け野原だった東京にやってきた外国人の父の話から。
母が四人の子供の中で、長男をいちばん可愛がったように、私は父が決して善人ではなかったと思うけれど、なぜかルーツは父の方が強い。これはこれで、母の生い立ちにも関係するのだけれど。
私にはフィクションを書く能力はないので、実存した人物とその家族を通して、戦後の日本経済と社会について書きたい。
父が生きている間は書くことが出来なかったと思う。