うちの母は本当に底意地が悪く、娘たちに優しい言葉をかけたこともないタイプ。で、長男だけを猫可愛がり。私はお人好しなので、それでも高齢の父と住んでいることにイラついていた彼女に、「そのジャケット良いわね」とか言われると脱いでそのままあげたりしてた。イタリアの掘り出しものとか一回着ただけのものとかバッグとか、母の家にたくさんあって、ちょっと自分が嫌になった。母の日も、この夏ハワイに行くという母に、代官山の帽子屋さんで買った素敵な帽子をプレゼントしたら、「たくさん持ってるから、こんなの要らないのに」と言われ、「他のプレゼントが良い」と他のものを要求されて買わされた。帽子は私が素敵だなあ、と思った品なので、では、私が米国に持って帰るというと、鏡の前で自分で被ってみて、「私が使う」と。このやりとりの中で、一回も「ありがとう」とは言われない。父の看護をした際にも、当然何も言われなかった。
こんな母だから、あまり実家に帰りたいとは思えず、日本から足が遠のいている。で、彼女は自分は、「娘二人が海外に行ってしまった」可哀想な母だと思ってる。可哀想だと思うけれど、一緒にはあまり居たくない人。