若者が日本から出て行ってるというNHKの番組があったけれど、日本の富裕層も子どもを海外に早くから出している。知り合いの日本の大学教員なども子どもを海外に送っている。
イタリアは頭脳流出の国で、日本もそうなるんだろうけれど、イタリアはそれでも家族が大切な単位で社会は暖かく、EU圏の大国としての立場がある。しかも、ローマ帝国以来の凋落の歴史があり、文化的なストックの総量と影響が日本とは桁違い。日本は落ち始めると底がないと思う。システムが崩れ始めると、どうやって止めることが出来るんだろう。米国もシステムレベルで崩壊し始めているけれど、あちこちの水漏れを覇権で塞いでる感じ。で、実は症状を悪化させてるだけ。
日本の近代国家はベニヤ板造り。建てるのは速かったけれど、崩れるのも速い。結局、1980年代のバブル期が頂点で、あとは衰退。90年代前半には、自民党内にも問題意識を持ち、なんとか日本を軌道修正させようとした政治家がいたけれど、もう党内はお気楽な3世議員と安倍晋三がリクルートした変なのばかり。
小沢一郎みたいな腕力と根性のある政治家がいないと自民党政権はひっくり返せない。だから、自民党があの手この手で彼を叩いたのに、国民はまんまとそれに乗り、日本政治改革に尽力した小沢は隅に追いやられた。哀れである、日本が。