今朝、米国の非営利公共ラジオ局NPRを聞きていたら、閉店するレコード屋さんの話をしてた。もちろん、今ではCD売ってるんだろうけど、若い世代はスマホでダウンロードかストリーミングするから、商売にならない、と。レコード屋さんって聞いて思い出すのが、中学一年生の時に入ってみた大学生協のレコード屋さん。ばあーっと海賊版を含めていろんなレコードがあって、それを大学生のお兄さんたちが、とても集中した怖い顔をして、すごい指さばきで、一枚づつサササー、パラパラ、サササー、パラパラって確認しながら、品定めしてた。「おとな〜、カッコイイ〜」って思って見てた。で、お兄さんたちが居なくなるのを待って、ちょっと緊張しながら、隅で真似してみた。
スーッとレコード版が回りだし、針をゆっくり落として、音楽が始まる感覚とか。私のレコードの原体験。音楽が終わった後、ゆっくりとレコード版が回り続けるのとか、コンサートが終わった余響のようだった。
本屋さんとか、レコード屋さんとか、昔のビデオレンタル屋さんとか、店員や主と馴染みになる楽しみなんかもあり、社交の場でもあった。個人営業の珈琲屋さんなんかもそうだったなあ。アカの他人と色んな接点ができて、共同体が拡大する感じ。そういう人間のニーズをSNSが代替している部分もあるんだろうね。