2018年12月に台北の店舗を実訪した際は、四方田犬彦『ラブレーの子どもたち』がエッセイのセクションで面陳されていたり、小松左京やら竹中直人やらについての連日のトークショーのお知らせが告知されていたりした。内沼晋太郎+綾女欣伸『本の未来を探す旅 台北』(朝日出版)のインタビューによると、誠品書店では店舗全体で年間5000ものイベントが開かれているという。もちろん、そのうちのすべてがトークショーというわけではないし、さらにそのうちのどれだけが日本文化についてのものであるか筆者はデータを所持していない。それでも、やはり「熱気」という言葉をつい使ってみたくなる。