さかのぼって2021年3月号で書影つきで紹介されている本を無造作にピックアップしてみると――伊丹十三『ヨーロッパ日記』、加藤周一『羊の歌』、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(ジブリによる映画化前)、竹下文子の絵本、岡倉天心『茶の本』、柳宗悦『茶と美』などなど。これらは未訳ではなく、すべて実際に訳された本である。恥ずかしいくらい日本語ネイティブの自分のほうが読んでいない!岩波新書や講談社学術文庫のクラシックすら訳されているというのは、はたして欧米ではみられるような現象なのだろうか…?また、monthly recommendationの項ではまるまる1ページを用いて細野晴臣の3枚のアルバムが取り上げられている。