同じフィクションなのにアニメや漫画よりも実写のドラマや映画の方が楽しめる大人が圧倒的に多いのも、実写だと舞台が実在しているし(CGとかは置いといて)、登場人物も実在する役者なので、アニメや漫画よりも感情移入できるし物語りにも入り込みやすい、という話をどっかで見た。

ウチの親も含めて私の周りのアニメに興味ない人と話すと、アニメは「絵が動いてる」という感覚にしかならないらしく。
実写の映画やドラマは画面の中に生きた人間がいるので、生きた人間として見えるけど、アニメは「絵」だから生きた人間に見ることができないんだって。

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「アニメや漫画より実写の方が物語に入り込みやすい」と感じるのは、テレビの普及で実写コンテンツに触れる機会が増えたことも関係してると私は思う。

テレビで流れるコンテンツは、映画やドラマの他にもCM、報道、バラエティ番組など、広い意味での「実写」が多い。それらに日常的に接することで、実写コンテンツに対する感受性が自然と高まった可能性はある(意識的に視聴せずとも目に入るのがアニメとの違い)。

テレビのような映像メディアがなかった時代、「物語」は主に口伝や書物、言葉や絵画などの抽象的な媒体を通じて触れるものだった。演劇や祭礼などの「実演」もあったけれど、テレビほど多くの人が日常的・無意識的に触れるものではなかった。

かつてほどテレビの影響力はないとはいえ、テレビの普及が人々の実写コンテンツへの感受性を高めたとするなら、「実写の方が入り込みやすい」という感覚は、文化史やメディア史全体から見ると、比較的新しい事象なのかもしれない。

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