#映画評
【あんのこと】
自分で企画した映画は面白いけど、雇われ仕事はとことん酷い(ただし、キャスティングミスとかの監督の責任じゃない事も一因)入江悠監督の新作。
小学校も卒業出来ないまま、まぁ、そういう仕事で生計を立てた女性・あん。
ある理由で、警察の厄介になったせいで、逆に普通に生きていけるチャンスを得るが……信じていた相手の余りと言えば余りな裏の顔、そして、新型コロナ流行、中々縁を断ち切れない酷い親(いや、どう考えても、こいつを最優先でマトモな人間に改造しねえと、どんどん周囲が不幸になるだけだろ)……それらの波状攻撃で全てを失なっていき……。
今も我々に見えない……しかし……下手したら我々が住んでるのと同じ町内で起きてるかも知れない「地獄を抜け出すチャンスを得た人が、本人には責任が無い偶然の積み重ねで、地獄へ逆戻り」の苦い物語。