正直、僕がそこで数万円多く貰うかどうかなんてのは、たいした話じゃ無いし、僕も興味は無くて、僕の例が今後の基準になってしまうから、労働者として僕を雇い入れるなら、ホワイトな経営を目指す上で適切なラインはこの辺ではって話なんだけどなぁ。
役員で呼ばれたなら、別に引っ越し代が無しでも構わないんだけど。
会社法上の責任や地位が、役員と労働者では全く異なるし、その辺を理解して欲しいんだけど、会社を作るために自分だって自腹で引っ越してきたとか言われると、正直、代表取締役としての資質を疑わざるを得ないんだが。
まぁ、大学院の時に仲が良かった先生だし、困ってるならと思って来たのだけど、法律や経営の本質的な所をなめているんでは無いかなぁと思ってしまう。
創業期においては、経済的な余裕が無いために、往々にして、コストを極限まで下げる必要が出てくるけど、これまでの会社では、役員報酬を生活レベルが苦しいものの最低限の所まで下げるということ、さらには、士業等に依頼する際に、僕が出来るようなことは極力自分でするので、チェックだけして貰うという形でお願いするということで対応していたんだよね。逆に言えば、安い商品を買うとか、サービスを安く買いたたくと言うことは一切しなかった。
それが、下手に今度の会社の代表は役員報酬を無しにしてしまったのもあってか、同じなら安い方を選ぶという、安直な方向に走ってしまっているみたい。
これは、会社経営のみならず、一般の消費者にも言えることだとは思うのだけど、その先には、みんなでギリギリの生活をする苦しい世界しか待っていないと僕は思うんだよね。
僕が手伝いするからには、法律のラインは当然のことながら、法律の趣旨を汲んだ判断をすべきだし、それで満足せず、さらに労働者のことを配慮した会社経営、さらには、自社以外の関係者のことまで配慮した取引契約を目指すという話はしていたんだけどなぁ。
まぁ、自分のことに関しては、法律の趣旨を汲むくらいのラインでしか主張してないつもりだけど。