「使い捨てプラスチック容器に入った飲料を購入する際に少額のデポジット(預かり金)を余分に支払い、使用済みボトルを返却口に持っていくとデポジットが返金される制度」についてプラスチックの使用量を削減できたことを示すエビデンスはほとんど無い。
「この制度は人々にプラスチックボトルの返却を促し、ポイ捨てを減らすことに成功した一方で、使い捨てボトルの使用量を増やすという想定外の結果になってしまったとMarchは言う。これはおそらく、後でリサイクルされるのだから使い捨てプラスチックボトル飲料を購入しても何ら問題ないと人々に思わせてしまったからだ。」
「効果があった政策の例としてMarchが挙げるのは、2016年にカリブ海東部の国アンティグア・バーブーダでのレジ袋の販売と使用の禁止(一部除外あり)である。」
コンビニやスーパーのレジ袋が有料になっても、気にしない人は、いかにもお金の無さそうな学生でも、毎回買ってるように見えるし、数円しかしないレジ袋の費用がかえって免罪符になってしまってるとは感じていたけど、やはり、そういうことなのかな。
プラスチック汚染危機を解決する3つの方法 https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v20/n7/プラスチック汚染危機を解決する3つの方法/121465
プラスチック製買物袋の売上の使途について
プラスチック製買物袋を有料化することを通じて、消費者がその必要性を吟味する機会を提供し、ひいてはマイバッグを携行する習慣が浸透するなどライフスタイル変革を促すことが本制度の目的であり、その売上の使途については、事業者が自ら判断するものとした上で、消費者の理解促進の観点から、売上の使途について事業者から自主的に情報発信することを推奨する。なお、有料化したプラスチック製買物袋の売上を、環境保全事業や社会貢献活動に寄付している先行事例も存在している。
「プラスチック製買物袋有料化実施ガイドライン 」経済産業省・環境省
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/document/guideline.pdf
ペットボトルはリサイクルが成功していると言われているのもあって、ちゃんとリサイクルするなら特にペットボトルを避ける必要は無いって感じている人は多そう。
結局は、プラスチックに限らず、全ての製品に対して、販売する際に、廃棄やリサイクルに至るまでのコスト、環境中に漏洩していった場合の回収コストや環境への影響、などトータルで考えた環境負荷を評価して、上乗せするしか無いのかな?
当然、このお金は、廃棄物処理や環境保全などに使うべきものなので、しっかり積立ておくようにして、間違っても、国の自由な財源にさせちゃ駄目だけどw