「水族館の大水槽にマイワシとサバを一緒に入れると、サバは水槽の底に追いやられます。海の中でもおそらくそういうようなことが起きている」
日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/category/economy/9a8544542fc54b1c8b3840075deb97e3
このコメントは、括弧付きなので、本人が発言したんだと思いますが、その真意は、次のようなものでは無いでしょうか?
マイワシはサバに比べて暖かい水温を好む。そのことは、水族館の大水槽でマイワシは上層に、サバは下層に集まることからも分かる。というのも、暖かい水の方が冷たい水よりも軽いため、水槽では上下方向に温度分布ができ、上層の方が温度が高く、下層の方が温度が低くなる。そのため、比較的高水温を好むマイワシが上層に、低水温を好むサバが下層に移動しているのだ。海水温の上昇によって、サバは低温の本来より深い水深域に生息していると考えられ、結果的に漁獲されにくくなり、現在の不漁につながっているのでは無いか。
コメントをした研究者が著者に入っている論文が見つけられたので、先ほど流し読みしましたが、その方向性で概ね間違ってなさそうです。
リアクションをもらっているので、こちらの記事をお勧めします。
一年前頃の記事ですが、気候変動が影響している可能性にも触れつつ、海水温の上昇がサバの不漁に影響していること、漁業を取り巻く環境が厳しくなっていることをちゃんと伝えています。
この記事を読めば、今年の不漁は既定路線であり、今後も簡単には改善が見込めないことが分かります。
ちゃんと取材した記事は評価されて欲しいので、是非、ご一読を!