京都に古くからいる人に話を聞くと、京都らしい伝統的な町造りというのに拒否感を示す人が多いのが面白い。要は、京都には各地から人が集まり、良いものは残り、さらには、周りと切磋琢磨する中で洗練させていき、いつの間にか京都の名物になっていくという流れが京都を形成しているというのだ。その新陳代謝こそが京都であって、外国料理のお店を入れないとか、現代的な建物を認めないといって、制限するのは、むしろ京都っぽくないというのだ。(まぁ、限度はあるだろうけどw)
和菓子のお店なんかでも、伝統にあぐらをかく店もあるとは思うが、そのような店も結局は潰れてしまう。今に残る店を見ていると、必ずしも伝統をかたくなに維持していると言うよりは、新しいものを取り入れながらも受け継いだものを継承するという形で、両方をうまく使い分けていると感じる。
今となっては、東京に都は遷ってしまったが(まだ京都に都があると言う人もいるけれどもw)、長く都を続けてこれたのは、そういう柔軟さなんではないかなぁと思う。