さっきのbtのリンク先なんかもそうだけど、統計データがあると、偏りなくデータ解析さえすれば、客観的に判断し、客観的に結論を出せたような気になれちゃうんだよね。
だけど、世の中に真に偏りの無い客観的なものなんて皆無。その辺、社会学とかそっち系の学問をすると嫌というほど実感させられるんだろうけど、理系だと、データを曇りのない目で見れば客観的に見ることが可能だと信じている人がいまだに多い。
僕がデータ解析をするときに気をつけているのは、少しでも良いからデータを生み出す作業を手伝わせてもらうこと。実際に数字を生み出す場所に行って、同じように作業することで、初めて見えてくるデータの特徴や癖ってのがある。また、そのようなデータを扱う学問の特性や注意すべき点も、一緒に作業する仲間と議論していく中で見えてくる。
自由に扱える統計データが増えてきたのは良いことだけど、今後、統計解析だけを使った"論破"がやたら出てくるのではないかというのは危惧する。
僕から見ると、やはり、先の分析なんかは自由研究であって、論文化できるような質はないと判断せざるをえないだろうなぁ。多分、研究の訓練を受けたことがある人なら、ほぼ同じ意見を持つと思う。
まぁ、統計すら使わない"論破"よりはマシなんだけど。