あと『サム・ペキンパー 鮮血の美学』によると『ワイルドバンチ』でのダッチ役・アーネスト・ボーグナインの起用はペキンパーの意思ではなく映画会社のごり押しだったそうなんだけど、結果的にペキンパーはボーグナインに感謝することになったということです。(これなんか私の記憶だとコバーンが話してた気がするけど別の誰かかな)
ダッチはなー、エンジェルがマパッチの手に渡ってしまった元凶みたいなとこあるし、パイクの元相棒に対する嫉妬も凄いしクライマックスは躊躇なく女性を盾にするような人物なのにすごい魅力的で、今に至るまで一番好きなキャラクターです。
パイクを見つめる慕情に溢れた柔らかな表情や労りに満ちた仕草の全部がいい、豪快な笑顔もいい、汗と埃まみれの強面の中年男性がところどころで美しいとしか形容しようがない表情をするので初めて見たときから「この人こんなに物凄い迫力フェイスで物凄く素敵!」と思っている。