BTここですね(movieclipsは合法のサービスです)。
「Let's go」と声をかけるのがウィリアム・ホールデン演じるリーダー・パイクで「Why not?
」と答えるのがゴーチ兄弟のウォーレン・オーツ。
ここからエンジェル奪還に向かうために横並びで歩くシークエンスはいつまでも語り継ぎたい名場面ですが、ペキンパーがあんましちゃんと説明してなかったかなんかで4人とも「ナニコレ」って思いながら歩いてたらしい。

余談ですが撮影時のドキュメンタリー『ワイルドバンチ アルバム・イン・モンタージュ』によると、ペキンパーはこの映画をラブストーリーだと語っていて、アーネスト・ボーグナイン演じるダッチはパイクに対して明確に恋心を抱いているということで、そこを踏まえてみるとボーグナインの演技の的確さは本当に素晴らしいと思います。この「Let’s go」の場面てパイクとゴーチ兄弟は娼館で過ごしているんですけどボーグナインは一人で外にいる、というわけで『ワイルドバンチ』の話をするとどうしても長くなってしまってすみません。
youtube.com/watch?v=CYP38A-nwL

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あと『サム・ペキンパー 鮮血の美学』によると『ワイルドバンチ』でのダッチ役・アーネスト・ボーグナインの起用はペキンパーの意思ではなく映画会社のごり押しだったそうなんだけど、結果的にペキンパーはボーグナインに感謝することになったということです。(これなんか私の記憶だとコバーンが話してた気がするけど別の誰かかな)
ダッチはなー、エンジェルがマパッチの手に渡ってしまった元凶みたいなとこあるし、パイクの元相棒に対する嫉妬も凄いしクライマックスは躊躇なく女性を盾にするような人物なのにすごい魅力的で、今に至るまで一番好きなキャラクターです。
パイクを見つめる慕情に溢れた柔らかな表情や労りに満ちた仕草の全部がいい、豪快な笑顔もいい、汗と埃まみれの強面の中年男性がところどころで美しいとしか形容しようがない表情をするので初めて見たときから「この人こんなに物凄い迫力フェイスで物凄く素敵!」と思っている。

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