・夏茄『永夏の夢』
・ジョー・ヒル『二十世紀の幽霊』
:ディケンズ『黒いヴェール』
・フィオナ・マクラウド『精』
・ジュール・シュペルヴィエル『秣桶の牡牛と驢馬』
・イヴァン・ヴィスコチル『飛ぶ夢』
・アナ・マリア・マトゥテ『島』
・皆川博子『太陽馬』
・大坪砂男『天狗』
・アーサー・キラ・クーチ『一対の手』
・森銑三『物見』
・ゴットフリート・ケラー『聖母と悪魔』

この12編に永島慎二『遭難』と鈴木翁二『マッチ一本の話』を足してアンソロジーを作りたい……テーマは「奇蹟」で!

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夏茄『永夏の夢』は中国史SFアンソロジー『移動迷宮』の巻末収録作。この短編集自体が内容はどれも面白いし参考文献も多数挙げられてて(しかも手に取りやすい新書から専門書に至るまで)、ものすごく行き届いた短編集なんですが、この一編に関しては「時間SFの傑作」の一言で細かな説明は省く!読んで!という潔さで、読めばそれもわかる大傑作……なんですが、『ジェニーの肖像』『時の旅人』『愛の手紙』『たんぽぽ娘』『時尼に関する覚書』『時の花束』『マイナス・ゼロ』あたりにグッとくる人にちゃんと届いてるかどうか心配なのでグッとくる方ぜひぜひ読んでほしい、悠久の歴史の先にある素晴らしいスケールの物語です。
そして私が挙げたのちょっと古くない?偏ってない?って思った方お勧めの時間SFをどうか教えていただきたい!

同短編集では巨大な骸骨に引きずられる洛陽の町を舞台に幻想的なイメージに満ちた程婧波『陥落の前に』も好きです。

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